2011/03/08

キッドインタビュー

去年のニュースです。いつか消えてしまうと思うと寂しいので引用させて頂きます。

引用:
【NBA】ジェイソン・キッドが語る「オレとイチローの共通点」

高校時代、バスケットボールと野球の両方でジェイソン・キッド(NBAダラス・マーベリックス)とチームメイトだったジョー・ネルソン(MLBボストン・レッドソックス)によると、キッドが野球を選んでいたら、大リーグのセンターポジションに立つこともできたはずだという。実際、高校生のころにアルミバットを真っぷたつにしながら打球を150メートル飛ばしたことがあるのだというから、バスケットボールだけでなく野球でも、キッドは“超高校生級”だったようだ。

ネルソンの言葉を聞かされたキッドは、「そんなことを言ってくれたとは嬉しいね」と笑った。そして、「それなら野球をやるべきだったのかもしれない。そのほうが長くプレイし続けることができた」と付け足した。
現在、37歳。有望な若手が毎年入ってくる世界最高峰のNBAの、強豪マーベリックスで今も先発ポイントガードを務めている。プロ入りして16シーズンで、NBAオールスターに選ばれること10回、アシスト王5回。シドニー五輪と北京五輪にアメリカ代表として出場し、金メダルも獲得している。すでに十分に長く、高いレベルで現役を続けているとも思うのだが、最近のインタビューで「40代まで現役で続けたい」と発言しており、年齢や引退の時期について思うところは多いようだ。

無類の野球好きとあって、「同い年(1973年生まれ)の選手として、イチローに関する話を聞きたい」と頼むと、目が輝いた。話していて気づいたのだが、野球とバスケットボール、競技は違うとはいえ、イチローとキッドにはいくつかの共通点がある。最大の共通点は、37歳というスポーツ選手としてベテランの域に入っても、年齢を感じさせないプレイで活躍していること。「若い子のスポーツだから、周りにいる若い選手たちのおかげで、僕自身も若い気持ちで続けられる。と同時に、何歳であろうと彼らと競うというチャレンジでもある。若い選手たちと競い、チームが勝つことに貢献する何かができれば、正しいことをやっていると言っていいと思う」とキッドは語る。

「イチローも野球を楽しんでいるよね。それは見ていてわかる。年齢は関係ない。楽しんでいられる限りは、プレイし続けることができる」

もうひとつの共通点は、ある意味、頑固なほど自分のプレイスタイルを貫いているところ。ホームラン打者がもてはやされる時代において、イチローがヒットを打つことに集中してきたように、キッドもスコアラーが花形の世の中で、得点よりもアシスト役に徹してきた。ふたりとも、自分の得意なことを突き詰めてきたわけだ。世の中の流れが別の方向に向いているときに自分を貫くことができるのは、それだけ自分をわかっているということなのかもしれない。

「イチローはどうやって塁に出るかをわかっているから、ホームランを打つ必要がないんだ。何歳になっても彼の出塁率は高い。ゲームの知識を持っていて、よく理解している」とキッドは言う。まるで、イチローのエージェントでもできそうなぐらい、彼に対する賞賛の言葉が次から次へと出てくる。

イチローが将来、殿堂入りすると思うかと聞くと、「殿堂入りするはずだ。彼はバットのひと振りと足で試合を変えることができる。あれだけの支配力がある選手は、キャリアが終わったときには殿堂入りするべき」と主張した。そう言うキッドも、将来は間違いなくバスケの殿堂入りを果たす選手だ。

イチローに会ったら、長い間、高いレベルでプレイし続けられる秘訣を聞きたいというキッドに、「毎日、なるべく同じことをするように心がけているらしいですよ。毎朝、同じものを食べて、遠征先でも食べるものを変えないそうです」と受け売りのイチロー情報を話した。すると、驚くことにキッドは、「それなら僕も同じだ」と言うのだ。いわく、「朝はオートミールとオレンジジュースを2杯。ランチにはグリルドチーズ・サンドイッチとフレンチフライとスープ。ずっと同じものを食べてきた」と。長年、ひとつのことを極めた人には、思っている以上に通じるものがあるのかもしれない。

もしこの先、ふたりが会って話をすることがあるならば、そのときはぜひ足元の石ころになって会話を聞いてみたいと思うのだった。
引用終わり

http://blog.shueisha.net/sportiva/otherballgame/index.php?ID=102

キッド伯父さんが出る試合はいつ見ても楽しいし勉強になります。
40過ぎても現役で行けるイメージがあるのは不思議とこの二人。
今後も怪我、不祥事(笑)なく頑張ってプレイして頂きたい。